【論文掲載】稲見崇孝 君 International Journal of Sports Physical Therapy

2023.06.01

稲見崇孝専任講師の研究チーム(筆頭著者 日本学術振興会特別研究員 曽我利明)の論文が、International Journal of Sports Physical Therapyにアクセプトされました。

 

スポーツをされている多くの方にとって、一度は経験したことがあるであろうと思ってしまうほどケガの多いハムストリング。サッカーではケガ全体の10%以上を占め、さらに再発が50%を超えるほど厄介なケガです。この論文は、そのハムストリングのケガ予防やそれに向けた評価のために実施されるノルディックハムストリング(通称ノルハム)が負荷、あるいは荷重によって耐えられなくなるポイントの角度(BPA)にフォーカスを当てた研究です。特筆すべき点はスマートフォンアプリでその評価を試みている点で、スポーツ科学研究の動作解析で用いられる装置とスマホアプリで解析した結果の間に高い相関があることを報告しています。簡易、安価かつ使い勝手の良い方法論の確立を目指し、競技スポーツの現場でも使用可能な社会実装にむけた取り組みのひとつですね。本研究は早稲田大学スポーツ科学学術院広瀬統一研究室との共同研究として実施されました。

 

Soga, T., Yamaguchi, S., Inami, T., Saito, H., Hakariya, N., Nakaichi, N., Shinohara, S., Akiyama, K., Hirose, T. et al., The validity and reliability of a smartphone application for break-point angle measurement during nordic hamstring exercise. International Journal of Sports Physical Therapy. 18: 917-922, 2023.