論文掲載:稲見崇孝 君 オスグッドシュラッター病によって硬くなった筋への介入効果に関する研究

稲見崇孝准教授の研究チームの論文がArthroscopy, Sports Medicine and Rehabilitationにアクセプトされました。

サッカーやバスケットボール、野球など、育成年代の様々なスポーツにおいて発症するオスグッドシュラッター病(Osgood-Schlatter disease: OSD)。OSDの詳細は日本整形外科学会にて参紹介されています。OSDを放置してしまうと、スポーツ活動のストップや痛みの継続することはもちろん、いわゆる”膝のおさら”の少し下にあるスネの骨(脛骨結節)がポコっと飛び出てきてしまい階段の上り下り(特に下り)や正座をはじめとした日常生活にも支障をきたします。

本研究はOSDに影響する大腿直筋の硬さに注目したもので、できるだけ少ないストレスで硬さを低減させることはできないか?ということを検証しています。具体的には、股関節と膝関節を(過度な負荷とならないように)狭い範囲でゆっくりと他動的に動かし(passive movement)、その前後の硬さや痛みを比較しています。妊婦健診にも用いるエコーを使って測定された硬さは、passive movementによって低減すること(痛みも軽減)、より硬い人の方が低減率が大きいこと(クラスター解析)が明らかとなりました。

本研究は、からさわ整形外科クリニックとゆらしインターナショナル株式会社との共同研究として実施されました。

Inami, T., Ikeda, N., Yamaguchi, S., Karasawa, G. Ten minutes of passive hip and knee joint movement reduces stiffness due to Osgood-Schlatter disease in the rectus femoris muscle. Arthroscopy, Sports Medicine and Rehabilitation. Accepted for publication, 2026.