論文掲載:稲見崇孝 君 Sports (IF2.7)

2023.11.23

稲見崇孝専任講師の論文が、Sports (IF2.7)にアクセプトされました。

 

高地で合宿を行う際、合宿初期から脱水が進行することがあります。酸素が少ないために(例:標高1000m付近では酸素は平地の約80%ほど)血液の濃度を保とうとする反応で、その結果の一つとして脱水になることがいくつかの論文で報告されていました。場合によっては合宿初期からコンディション不良となり、充実した合宿へつながらない可能性もあるということですね。この論文では交代浴を行うことで高地での脱水を抑制することを報告しています。交代浴は、温かいお風呂と冷たいお風呂を交互に繰り返す方法で、甲子園で優勝した塾高野球部でも実際にこの知見を取り入れていました。なお、この研究は山形県にあるナショナルトレーニングセンター・蔵王坊平アスリートビレッジにて行われました。ご協力いただきましたスタッフの皆様、ありがとうございました。この場を借りて、御礼申し上げます(稲見崇孝)。

 

Inami, T., Yamaguchi, S., Nishioka, T., Chida, K., Hoshina, K., Ito, O., Hashimoto, T., Murayama, M. The effect of contrast water therapy on dehydration during endurance training camps in moderate-altitude environments. Sports, 11: 232, 2023.